督促状・催告書・内容証明の違いとは?
届いた書面の緊急度と正しい対応

公開日: 2026年7月27日
この記事はこんな人向けです
- ・家賃滞納で書面(督促状・催告書)が届いた
- ・届いた書面がどのくらい深刻なのか分からない
- ・内容証明郵便が届いて焦っている
- ・書面に書かれた期限までに全額は払えない
まだ書面は届いておらず電話だけの段階の方は電話対応ガイドをご覧ください。
家賃の支払いが遅れると、電話やSMSに続いて書面が届くようになります。 書面には段階があり、種類によって残された時間と取るべき行動が変わります。 この記事では、届いた封筒の中身から緊急度を見分ける方法と、具体的に何をすべきかを解説します。
この記事でわかること
- 書面の緊急度は「督促状 → 催告書 → 内容証明郵便」の順に上がる
- 内容証明郵便(配達証明付き)は契約解除・訴訟の準備段階。1〜2週間以内の対応が必要
- 受け取り拒否・無視をしても法的効力は生じるため、拒否にメリットはない
- 全額払えなくても、期限前の連絡と分割相談で法的手続きを避けられる可能性がある
3種類の書面の違いと緊急度(早見表)

| 書面 | 緊急度 | 意味 | 残された時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 督促状(催促状) | ★★☆ | 「支払いを忘れていませんか」という事務的な通知 | 早めの対応で通常の状態に戻せる |
| 催告書 | ★★★ | 「期限までに支払わなければ契約解除・法的措置に移る」 | 記載された期限まで(通常1〜2週間) |
| 内容証明郵便 | ★★★+ | 催告の内容と送達を郵便局が証明。契約解除通知を兼ねることが多い | 即日〜1週間以内に行動が必要 |
督促状: 支払いのお願い(緊急度: 中)
滞納から数日〜数週間で届く、支払いを促す事務的な書面です。 振込用紙が同封されていることも多く、この段階で支払えば通常それ以上の展開にはなりません。 注意すべきは、電話を無視し続けている場合です。 書面と並行して緊急連絡先への連絡が近づいているサインでもあるため、 この段階で必ず一度、送り主に連絡を入れてください。
振込が難しければ「連絡」だけでも価値がある
支払える見込みが立たなくても、「いつなら・いくらなら払えるか」を伝えるだけで 督促の段階進行は大きく変わります。伝え方は電話のかけ方(台本)を参考にしてください。
催告書: 最後通告(緊急度: 高)
催告書は「◯月◯日までに支払いがない場合、賃貸借契約を解除し法的手続きに移行します」という 条件付きの契約解除予告を含むことが多い書面です。滞納が2〜3ヶ月に達した頃に届くのが一般的で、この書面は解除への法的な布石として送られています。 記載された期限が実質的なタイムリミットです。
▶ 催告書が届いたら今日中にやること
書面に記載された連絡先に電話し、「分割で支払いたい。◯円なら◯日に払える」と伝える。 具体的な言い方は電話台本を参照。
内容証明郵便: 法的手続きの一歩手前(緊急度: 最高)
「いつ・誰が・どんな内容の文書を送ったか」を日本郵便が証明する郵便です。 裁判で「催告した事実」の証拠になるため、訴訟準備の定番手続きとして使われます。 差出人が弁護士事務所・債権回収会社(サービサー)になっている場合は、さらに段階が進んでいます。
受け取り拒否・居留守は不利になるだけ
内容証明を受け取り拒否しても、判例上は到達したものとして契約解除等の効力が認められます。 むしろ「連絡がつかない入居者」として明渡訴訟へ進む判断を早めるだけです。 内容を確認し、期限前に送り主へ連絡して分割・猶予の相談をするのが、 住み続けるための唯一の現実的な道です。
書面が届いたときの正しい対応3ステップ
書面の種類・期限・差出人を確認する
「内容証明か」「支払期限はいつか」「差出人は管理会社・保証会社・弁護士のどれか」の3点で緊急度が分かります。封筒と書面は捨てずに保管してください。
期限前に送り主へ連絡する
全額払えなくても連絡が最優先です。「◯円なら◯日に払える」と具体的に伝えれば、分割に応じてもらえる可能性があります。
払える見込みがなければ公的支援・専門家へ
収入減なら住居確保給付金(詳しくは公的支援ページ)、借金が原因なら債務整理の無料相談(詳しくは債務整理ページ)が使えます。
よくある失敗パターン
❌ 「督促状くらいなら大丈夫」と放置した
督促状を無視し続けた結果、2週間後に催告書→1ヶ月後に内容証明が届き、契約解除に。督促状の段階で1本電話していれば、ここまで進むことはなかった。
❌ 内容証明を受け取り拒否した
「受け取らなければ無効」と思い込んで拒否。しかし法的には到達とみなされ、期限経過後に契約解除が成立。その後の交渉が格段に難しくなった。
❌ 期限ギリギリまで何もしなかった
「期限までに全額用意しよう」と思ったが間に合わず、期限当日に電話。しかし相手は既に弁護士に委任しており、分割交渉のハードルが上がっていた。期限の数日前に連絡していれば対応は違った。
本音のQ&A
Q. 督促状を無視したらどうなる?
A. 無視し続けると、催告書→内容証明→契約解除→明渡訴訟と段階が進みます。逆に言えば、督促状の段階で連絡すれば、それ以降の全てを回避できる可能性が高いです。
Q. 内容証明を受け取り拒否するとどうなる?
A. 受け取りを拒否しても「到達した」と扱われるのが判例の立場で、契約解除等の効力は生じます。拒否にメリットはなく、内容を確認して対応するほうが選択肢が残ります。
Q. 書面に書かれた期限までに全額払えない。どうすればいい?
A. 期限前に必ず送り主に連絡し、「◯円なら◯日に払える」と具体的に伝えてください。全額でなくても連絡することが重要です。連絡なしで期限を過ぎることが最も危険です。
Q. 弁護士事務所から届いた。もう裁判になる?
A. 弁護士名義の書面は「訴訟の準備に入った」サインですが、まだ訴訟そのものではありません。この段階でも分割交渉は可能です。ただし対応の猶予は短い(1〜2週間)ので、すぐに連絡してください。
この記事を読んだあなたが今日やること(1つだけ)
届いた書面に記載されている連絡先に電話してください。 「全額は難しいが、◯円なら◯日に払える」と伝えるだけでOKです。 何と言えばいいか分からない方は、台本をそのまま読んでください。
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